吉井和哉ソロ史上最も吉井和哉らしい7thアルバム「STARLIGHT」

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こうゆうアルバムを待っていた。
吉井和哉がソロキャリア10年を経てたどり着いた境地は過去最高に吉井和哉らしいアルバムになりました。

The Yellow Monkeyを活動休止・解散してからのソロの作品は意図的に吉井和哉の得意とする歌謡感だったり歌い方だったりを避けて新しいゾーンで音楽をつくろうとしてきたところがあるのですが、今回はソロキャリア10周年の区切りと歌謡曲カバーアルバム「ヨシー・ファンクJr」のリリースを契機に、彼の中の湧き出る色がそのまま反映されたようなアルバムになっています。でもサウンドはLAの世界的ミュージシャン達と培ってきた音が惜しげも無く投入された2015年型サウンド。ドラマーは4人も! 楽曲に寄って変幻自在なサウンドが炸裂しています。

  1. Hattrick’n
  2. (Everybody is)Like a Starlight
  3. You Can Believe
  4. 紅くて咲こうとした恋の
  5. TOKYO NORTH SIDE
  6. 迷信トゥゲザー
  7. Route69
  8. Step Up Rock
  9. STRONGER
  10. クリア

1.の元クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョーイ・カステロ(Dr.)とアラン・ヨハネス(G.)参加によるストーナーロック感のある豪速球のサウンドにイエローモンキーの「Spark」みたいな歌謡感のあるメロディが乗る。

2.は↑のアルバムリード曲。鮮やかなドラミングそして「楽園」のような吉井王道感のあるメロディとクネクネダンスw

3.は懐かしいイメージ。トライセラトップスみたいな感じも。スキー場感もある。

4.ここで吉井節炸裂「雄しべは弱さを撒き散らし、雌しべは袋に夢を詰めた」

5.の山田孝之コラボ曲、吉井再録バージョン。より鉛色の空と猥雑さと酒の匂いが強調され赤羽感が強まっている!w

6.スティービー・ワンダーの「迷信」とビートルズの「Come Together」が合体w このアルバムで一番おかしな曲。でも格好いい。

7.このメロディこれだよ!鳥肌!俺の好きな吉井の歌謡、哀愁、最高だよ。そしてジェームズ・ギャドソンのファンク/ソウルなドラミングが絡みつく。なんて贅沢。

8.まさかのパンク。しかもラモーンズ調。ロックンロールハイスクールみたいな。個人的にもラモーンズのカバーバンドをやっているのでとても嬉しいけど意外。でもこのサウンドはサーフやグラム、吉井のルーツに繋がっている。

9.これはジョン・レノン「マザー」の吉井版。ライブでマザーをカバーしたりはしていたけれど、こうゆう自分の弱さをさらけ出す歌、今まで無かった。

10.正直シングルでこれが出た時、爽やかすぎて「えっ」ってなった。たぶんファンは皆なった。でもこのアルバムの最後に入れば納得。みんな納得。大団円。そんなアルバム。

結論としては、7枚目にしてほんとにやっと、吉井和哉を知らない人たちにおすすめできるアルバムが出たなということです。イエローモンキーは好きだったけど、という人にはもちろん、イエローモンキーも吉井和哉も聞かない、洋楽しか聞かないという人のにもオススメしたいです。

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