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この日がいつかくると信じていましたが、まだ夢のようです。
思春期に出会い最も影響を受けた日本のロックバンドThe Yellow Monkeyが復活しました。

”話したいこと 山のようにあったけれど” このブログではまず彼らの何が魅力なのか客観的かつ主観的にまとめることを試みたいと思います。

洋楽と日本の歌謡曲をミックスした王道のロックサウンド

彼らのサウンドのルーツは洋楽のグラムロックやハードロックであり、デビッド・ボウイ、Tレックス、KISS、ローリングストーンズなどのサウンドに特に影響を受けています。ポイントは激しいながらもわかりやすく王道のロックンロールが骨組みだということです。
そこに吉井が持つ昭和の歌謡曲の血を混ぜ合わせることで独特の世界が生み出されました。それはかつてピンクレディーや沢田研二などが洋楽を取り入れながら歌謡曲の世界を作り上げていったことにシンクロしています。

今回の再結成で職場でイエローモンキーを知らない若い人にちらっと曲を聞かせたところ「意外とさわやかな曲なんですね」と感想を言われ、ああなるほどと思いました。

それこそ「KISS」を全く知らない人に初めて曲をきかせると「意外とポップな曲やってるんですね」と驚かれるのと似た現象だと思います。見た目から醸しだされるイメージよりサウンドはわかりやすく、万人に伝わりやすい音楽です。そこが彼らの素晴らしいところだと思います。

とはいえ彼らの作品もデビュー当初は、退廃的なイメージとクセのある表現が伝わりやすさを阻害している面がありました。しかし彼らは中期から「もっとメジャーになること、伝えること」を選びました。彼らのルーツであるサウンドの根幹は失うことなく、より伝わりやすい表現に進化していきました。これは音楽、クリエイター全般にいえる永遠の課題であると思いますが、メジャーな方向へと進みむ中で、もがきながら自分たちの表現をしてく姿勢に共感を覚えます。

吉井和哉の表現する妖しくディープな世界観

もう一つの大きな要素は吉井和哉の書く歌詞と詩の世界観です。キーワードはエロス、生、死、家族。欲望、希望、絶望・・・ 

代表曲である「楽園」の一節に

「君が思うほど僕は 弱い男じゃないぜ 愛と勇気と絶望を この両手いっぱいに」

とあります。彼の書く詩にはエロスや死が常に匂いますが、同時に必ず愛や希望が歌われるのです。世の中にはメジャーなところでは上っ面の希望だけを歌ったもの、逆にアンダーグラウンドでは絶望や退廃、自暴自棄な表現に偏ったものが溢れているように思いますが、彼には常にその両面が表現されています。だから心を揺さぶられるのです。

それはなんて青春。グラムロックはパンクとも共鳴し、純粋さ、若さ、ロックを貫く精神に通じていきます。

また、一人称が女性で語られる「女歌」が多いのも特徴です。これは彼がソロでリリースしたカバーアルバムに、内山田洋とクールファイブ「噂の女」、来生たかお「夢の途中」大滝詠一「さらばシベリア特急」等が収録されていることからも影響が垣間見えますが、デビッド・ボウイのように中性的なグラムロックの表現とつなぎ合わせるためのスパイスとしても有効に作用しているように思います。

おそらくいちばん有名であろうこの曲。「乗客に日本人はいませんでした」のフレーズだけ引き合いに出されることが多いのですが、実はその後に続く「君に会いたくて」が一番伝えたかったメッセージであり、当時、吉井は自身の娘のことを想って書いたとインタビューで語っています。そのことを加味して聞くとこの曲のあらたな面が見えてくると思います。

4人のルックスの良さと圧倒的なパフォーマンス

ロックスターに欠かせない要素、それは見た目!

彼らの平均身長の高さ、フロントマン吉井の美形なマスクとフェロモンは恵まれたものです。またグラム・クラシックロックスタイルな衣装は当時の洋楽ではニルヴァーナをはじめとするグランジの「普段着でロックをやるスタイル」、国内で見た目を重視するロックはX Japanを起点とした「ビジュアル系」などとルーツの異なる彼らは浮いた存在でした。しかし「古臭くても構わねぇ。俺の好きなロックはこうだ」と言わんばかりの佇まいに当時の私も衝撃を受け惹かれていきました。

そしてライブ時の4人の体をくねらせながらぐいぐいと煽りまくるパフォーマンス。特にベースのヒーセはドラムの脇で固定して弾いているタイプのベーシストではなくギターの逆サイドで動きまわり暴れまわります。彼の敬愛するKISSのジーン・シモンズ直系のプレイスタイルです。また4人は前バンドでのキャリアもあり、ブログレやメタルのような超技巧的なものではないですが演奏のレベルは確かなものです。

ソロになった吉井がイエローモンキー時代の自分の歌い方を振り返り「声が勃起してるよね(笑)」と言っていました。まさに男の性というものを全開に「どうだ」と言わんばかりに表現するパフォーマンスです。

王道のバンドサウンド、妖しく儚い詩の世界観とともにロックスターの性を全開にしたパフォーマンスが行われるのですから男でも抱かれたいと思ってしまいますね。

バンドが集結した今、この4人のパフォーマンスというのは各々のソロプロジェクトでは得がたい大きな要素であると思います。ライブで見る日が待ち遠しくて堪りません。

そして最後のライブから15年、驚くべきことに・・・

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禿げてない!太っていない!ルックスが全く劣化していない!

もうこのビジュアルが見れただけでもう再結成の8割は成功したんじゃないかと言っていい(やや過言)。

イエローモンキーの新譜が買える。ライブに行ける。そんな幸せを噛みしめることの出来る2016年になりそうです。

再結成したからにはぜひ「日本のローリングストーンズ」を目指して突き進んで欲しいと思います。

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