【スターフォックス ゼロ】#02 Wii Uならではのゲーム性

ゲーム

スターフォックスは見た目と裏腹にハードでストイックなシューティングゲームです。宮本さんもインタビューで「アクションゲームは上達する過程を楽しむものだから単純に難易度を下げることはしない」と言っていますが、その通りの難易度ですね。

今回はWii Uになってどのような新しい遊びが生まれたかを紹介します。

テレビとゲームパッドに別の映像が映る

これが今作の最大の特徴です。テレビには従来通り機体の後方から見渡す視点で、ゲームパッドの画面はコックピットの主観視点になっています。このテレビとゲームパッドで違う画面が映るというのがWii Uならではの特徴ですが、実はこの特徴をもつゲームは意外と少ないんです。その理由は、

  • 2画面で別の描画をするとマシンパワーを使う(その分グラフィックが犠牲に)
  • 開発するのが大変(他機種への移植ができずWiiU専用に開発する必要がある)
  • 2画面を活かすアイデアが必要
  • 2画面をフル活用するシステムにすると「ゲームパッドだけでくつろぎながらプレイ」が出来なくなってしまう

などの理由があります。他に2画面をフル活用した代表的なゲームといえば「スプラトゥーン」があります。あれは戦況を見渡せるマップが表示されるのと味方のいるところへタッチしてジャンプできるということでスピーディなTPSというジャンルにおいて有効に活用されていました。

で、スターフォックスではどうかというと、ゲームパッドに映るコックピット視点を見ながらジャイロ操作で照準を動かして精密に射撃をすることができます。
これが結構厄介でゲームパッドの画面で射撃に集中していると今度は周囲を見渡すことができなくなり機体の操作が出来なくなってしまいます。飛行機は止まらないのでテレビを見たりゲームパッドを見たり、忙しく視点を移動する必要があります。

最初はこの独特な操作感覚に戸惑いストレスが貯まるのですが、徐々に慣れてくると思い通りに機体を操作しながらすばやく照準を合わせて射撃が出来るようになって快感に変わってきます。訓練して機体を乗りこなしていく楽しさがあります。

ジャイロ操作の直感的な操作

以前はジャイロ操作に対してあまりいい印象がありませんでした。しかし「スプラトゥーン」で印象が変わりました。あのゲームも細かい照準合わせをジャイロ操作で微調整することで自在に操ることが出来るようになっていて、慣れるとスティック操作では出来ないような操作感が味わえました。今作もそれは同様ですが、スプラトゥーンよりもジャイロのの操作感が「大振り」になっています。あと中心位置がずれてくることがあるのでYボタンを押して照準位置のリセットを頻繁に行う必要があります。このあたりはどうしても慣れが必要です。

しかし照準をジャイロに割り当てたことでスターフォックスの重要な要素である加速減速を右スティックの前後に割り当てることができ、前で加速、後ろで減速と操縦桿らしく直感的な操作を実現しています。

変形を駆使しながら戦う

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Aボタンを押すと機種によっては変形をします。アーウィンは地上を走るウォーカーになります。宇宙を飛んだあと敵戦艦に飛び込んで内部をウォーカーで移動するなどがシームレスに展開します。飛行形態で戦っていたボスにウォーカーで挑むとボスの上に乗って戦えたりとプレイの幅も広がっています。
ロボットが変形するというのは男のロマンです。
またストーリー後半でライバルのウルフが乗る機体の変形がナルホドな格好良さでゲームの仕掛けとしても楽しく、これは是非身て欲しいです。

立体音響の臨場感

これは予想外だったのですがゲームパッドから流れる味方達の通信音声が、耳元で囁かれているかのように聞こえます。立体音響技術なのだそうです。これによりスタート前のブリーフィングや進行中の掛け合いがより没入感が得られます。

歯ごたえがあってリプレイ性が高く、映画の主人公になりきれるアクションゲーム

アクションはハードでですが、繰り返すほどに上達していく実感が得られ、作戦を考えて実行すると高いスコアが得られるというこれぞ王道のアクションゲームという印象です。また立体音響による仲間との掛け合い、SFの王道的な舞台とストーリー、没入感のあるゲームプレイで映画の主人公になりきれるゲームです。気が付くと仲間からの通信に応答している自分がいます。

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