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タランティーノ監督映画9作目(10作目で引退すると宣言しているらしい)の今作、見てきました。歴代タランティーノ映画の中でも個人的上位に入る好きな作品でした。

今作は1969年のハリウッドを舞台に実在したシャロン・テートという女優に起きた悲劇的な事件を題材にしています。そこにTVシリーズで売れたが現在は落ち目の俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンである相棒クリフ・ブース(ブラッド・ピット)という2人の架空のキャラクターが絡むことで織りなすストーリーとなっています。

この映画に関するネタバレ的な情報はもちろん知らないで見るべき内容ですが、シャロン・テートに関する情報はある程度知っていたほうがより楽しめる内容となっているので、そのことについてまず軽く紹介したいと思います。

シャロン・テートとチャールズ・マンソン

シャロン・テート(Wikipedia)

ロマン・ポランスキー監督の妻であり当時売れっ子だったシャロン・テートという女優が、狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンのファミリーによってお腹にいた子供もろとも殺されてしまうという凄惨な事件。それも住んでいた家に以前住んでいた別の住人に対しての逆恨みが原因だったという悲しい事件。

このような悲劇的な事件が起こる数ヶ月前のハリウッドを舞台にしています。そこのことを知っている観客と対象的に1969年のハリウッドは明るく多幸感に満ちており、「このあとどうなってしまうの?」ということが気になりながら引き込まれていきます。

レオ様とブラピのキャラクターが最高

タランティーノ映画としては「イングロリアス・バスターズ」で初出演したブラッド・ピット、そして「ジャンゴ」で初出演したレオナルド・ディカプリオが初めて共演するという目玉キャストになっています。このコンビが最高にチャーミングです。かつては売れっ子だったが今は落ち目のディカプリオの情けない感じ、そして「ファイトクラブ」以来といっても過言ではない最高にセクシーなブラッド・ピット!

そこにマーゴット・ロビーが最高にキュートでチャーミングなシャロン・テート役を好演しています。彼らが1969年のハリウッドを生きている様を見ているだけでぐっとストーリーに引き込まれていきます。そこに絡むマンソン・ファミリーの不穏な動き・・・

印象的だった曲がサントラに収録されていない

タランティーノ映画といえばサントラ。今作のサントラももちろん最高ですが、今回は当時のロサンゼルスのラジオのジングルだったり天気予報とかのインフォメーションなどをサンプリングした作りになっていて、当時の生活を疑似体験できるような趣があります。

そして終盤にかけて印象的だった1曲があるのですが、あとからサントラを確認したらその曲が収録されていない?ようです。

ここから先はサントラの曲名とそれに感するストーリーについて触れていきたいと思うのでネタバレしたくない方は読まないようにお願いします。

その曲は「Out of Time」というローリング・ストーンズの曲で、ラモーンズなどもカバーしている名曲なのですが、この歌詞が2人の主人公の境遇を表すような内容になっていて、またここからシャロン・テート事件という悲しい結末に向かうことを予感させるものでもあり、とても印象的に流れています。

サビの"baby,You're out of time"は訳すと、「君は季節外れ」とか「君は時間切れ」というような意味になります。リックダルトンがイタリアから帰国し、クリフとのコンビも解消して俳優としてももう旬が過ぎてしまったんだという哀愁を感じますし、一方で妊娠して幸せいっぱいそうなシャロン・テートも、このあとあの事件が起きて終わってしまう!という展開を示唆するようにも聞こえ、絶妙な曲チョイスだと思いました。が、その曲がCDのサントラには入っていないようで、たまたまですが私のバンドでは次回のライブで演奏しますので是非お越しください(宣伝)

結末がどうなるのかは特に書きませんが、タランティーノ映画が好きならオススメ(好きな人は勧めなくても見に行くか)そうでない人も3時間弱、わりと平坦な展開のストーリーですが興味ある方はぜひご覧ください。

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