The Yellow Monkey をこれから聴く人にオススメのアルバム3枚+α

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活動を再開したザ・イエローモンキーの魅力を書いた記事が思いのほか好評を頂いたことに気をよくして、次はこれから初めてイエモンを聴こうと思った人におすすめするアルバムをオススメ順に紹介してみたいと思います。

「オススメ曲10選」というような記事をちょいちょい見かけるのだけど「それベスト盤1枚聴けばい話じゃん」って思うので、やっぱりアルバムで聞いてほしいなと思うのです。

とはいえベスト盤はお手軽だよね

配信サービスでバラ売りされプレイリスト単位で聴かれる時代ですから、いきなりアルバムから入るのもちょっとというのは分かります。のでベスト盤もありかと思いますが、ひとえにベスト盤と言っても色んなアルバムが出ているのでその中でもオススメのアルバムとしてはこちら。

このベストアルバムは活動休止した後、吉井自らの選曲により、2枚組のオリジナルアルバムのような構成で作られたアルバムです。重要な曲は網羅されていながらも、シングル的でない曲も合わせて楽しめます。ただし、ファン投票でも再上位にある「バラ色の日々」という曲が入っていません。そちらを補完するためにはその名も「イエモン」というファン投票ベストアルバムもありますのでこちらも合わせてどうぞ。

ベスト盤で自分の好きな方向性の曲を見つけたらそこから各アルバムへ進んでいけばよいかと思いますが、個人的なオススメ順としてはまず、

1. FOUR SEASONS

FOUR SEASONS
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアルバムは彼らの音楽性が一気に開けた方向に進み、最も勢いがあったころの作品です。「太陽が燃えている」「追憶のマーメイド」など中期シングル曲が収録されていますが他にも「I Love You Baby」「Sweet & Sweet」などのアッパーチューン、るろうに剣心のED曲だった「Tactics」など聴きやすい曲が揃っています。また「ピリオドの雨」「月の歌」などで湿ったところにも触れることができます。またアルバムの最後の「Father」「空の青と本当の気持ち」は感動的です。全編に渡り聴きやすくかつ重要な曲が収められていますので導入に是非オススメしたい一枚です。1曲目のFour Seasonsのサウンドと吉井の「まずボクは壊す」という一節にガツンとやられます。

2. SICKS

このアルバムはイエローモンキーのキャリアにおける最高傑作であり日本のロック史に置ける金字塔と言っても過言ではない1枚です。シングル曲は「楽園」1曲のみですが、アルバム全体で表現する音楽の多様さ、世界観が最高です。中盤のハイライト「天国旅行」はイエローモンキーにおけるツェッペリンの「天国への階段」ような名曲。「花吹雪」では吉井の歌謡世界が絶妙なブレンドによってロックサウンドに昇華されています。彼らのエグみのようなものを全て入れながらも「歌謡ロック」なんて言わせねえという気概が感じられる一枚です。

3. JAGUAR HARD PAIN

Jaguar Hard Pain
コロムビアミュージックエンタテインメント

ここまであえて中期以降の聴きやすいところからオススメをしてきましたが、彼らのキャリアを知る上でSICKSと並んで欠かせない一枚がこちらです。イエローモンキーが本格的に売れ出す前の3rdアルバムです。イエローモンキーが結成されたときの初期衝動を突き詰め、グラム、退廃的、コンセプチュアルな方向性を表現したイエモン版「ジギー・スターダスト」を作ろうとした作品です。収録曲には後期までずっと演奏される重要曲が多く納められています。ここまでついてこられた方はきっと聞きたくなっているであろう彼らのディープなところを堪能できます。

ていうかライブ盤を聴け

ってここまでスタジオ盤を紹介しておいて何なのですが、かれらはライブバンドです。ライブ映像なり音源を聞くと印象がガラッと変わってきます。DVDやライブアルバムなど様々なリリースがありますが、こちらについてはまた回を改めて紹介したいと思います。

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